海外委託加工生産
1. 海外生産品を使用する動機
2. 弊社を経由する国内ユーザーの理由
3. 弊社海外工場一覧表
4. 弊社海外事務所一覧表
5. 海外生産品のメリット、デメリット
6. 発注から納品までの流れ
7. 弊社のP.R.
1. 海外生産品を使用する動機
現在弊社を経由して海外成形品を使用している業者は十数社ありますが、その動機は2点あります。
一点はコスト減、もう一点は、国内工場労働者の高齢化及びFRP工場の劣悪作業環境の不人気による若年労働者の不足が原因の供給不安定性です。
- コスト減 ・ 人件費は日本の1/10〜1/20
- 供給の安定化 ・ 若年労働者が豊富
2. 弊社を経由する国内ユーザーの理由
現在弊社を利用している十数社の主たる理由は以下の2点に要約されます。
- 自己資本による海外工場経営
- 他の商社経由による海外成形品の輸入
- 大手商社も含めて海外におけるFRP成形工場の知識の蓄積を持つ商社が皆無
- 予期しないクレームの対応を国内ユーザーにゆだね、仲介口銭を糧とするスタンスの失敗
十数社すべてが上記の二点のどちらかでことごとく不成功に終わり、取引先資材メーカー(樹脂、ガラス繊維、ゲルコート、硬化剤等)へ窮状を訴え、弊社に連絡が入ったパターンです。
3. 弊社海外工場一覧表
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海外工場 |
作業人数 |
主たる日本向FRP成形品 |
スリランカ工場 |
300名 |
漁船、和船、遊具 |
バーレーン工場 |
250名 |
防水板、レジャーボート、建機屋根、プール、ダストボックス、配電箱、(スイッチボックス)、えさ箱、合併浄化槽、 空港設備家具 |
フィリピン工場 |
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第一工場 |
150名 |
浄化槽 |
第二工場 |
180名 |
仮設トイレユニット、自動車座席、建機キャビン、 落下物防止板、鋼管矢板カバー、コンクリート型枠、浄化槽仕切板、 トラック用風防、 遊具、エアロパーツ |
インドネシア工場 |
250名 |
パイプ、フランジ、耐蝕タンク、浄化槽 |
シンガポール工場 |
80名 |
クーリングタワー、カーブミラー、幼児用ベッド及び椅子、組立用プール、耐蝕タンク、ボート |
マレーシア工場 |
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1997年8月開始 |
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輸出書類の簡便性、労働者の質的充実、政治の安定性、インフレ率の低減、インフラの整備、マーケットの将来性等の総合的判断の下、現在ではフィリピン及びインドネシア工場が最上位に位置します。
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4. 弊社海外事務所一覧表<
海外事務所 |
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フランス事務所 |
a.ヨーロッパのFRPに関する情報の掌握。
(新製品、新技術など)
b.日本製FRP原材料の在庫(ストック)販売。
(ヨーロッパ全体)
c.ヨーロッパ製品の日本への輸出。
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アメリカ事務所 |
a.南北アメリカのFRP情報の掌握。
新製品、新技術など)
b.日本製およびアジア製FRP原材料のストック販売。
(南北アメリカ全体)
c.アメリカ製品の日本への輸出。(FRP、化学品)
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シンガポール事務所 |
a.アジア諸国のFRP情報の掌握。
(特に安価原材料単価)
b.日本製およびアジア製FRP原材料のストック販売。
(アセアン諸国)
c.アジア製FRP原材料の日本への輸出。
d.弊社海外工場への原料在庫供給。
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5. 海外生産品のメリット、デメリット
【メリット】
- 国内生産品より低コスト。
- 豊富な労働力と工場数により安定供給が可能。
【デメリット】
- スポット商品の生産はできない。
- 海外工場〜日本の納入先まで船を使用するため物流日数がかかる。
- コンテナロット搬入のため、大きな在庫用スペースが必要。
- コンテナロット搬入のため、荷卸し作業に人手と時間がかかる。
(国内外注品は小出し搬入のため、回数は多いものの、荷卸し作業に人手、時間が少なくて済む。)
- 修理を必要とする場合、国内外注品では外注先へ返送して補修させるのが一般的だが、海外生産品の場合、返送が困難なため、荷卸し工場にて補修しなければならない。
6. 発注から納入までの流れ
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1.見積単価の合意 |
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2.型及び成形品の品質限度見本を顧客より弊社指定輸出倉庫への送付 |
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約一週間(飛行機)、約二週間〜五週間。
(船舶。最短フィリピン、最遠バーレーン) |
3.型を海外工場に搬入 |
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約3日〜7日 |
4.現地で見本製作 |
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約一週間(飛行機)、約二週間〜五週間。(船舶) |
5.見本を顧客に提出 |
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約1週間〜2週間。(見本の検品) |
6.顧客より発注 |
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約4週間〜5週間。(海外工場コンテナロットの生産時間。尚、増型が必要な場合は型製作に1週間/型がプラスされる。) |
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7.現地にて顧客による製品検品 |
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約3日間。 |
8.海外工場より製品の出荷 |
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約2週間〜5週間。(船舶) |
9.顧客指定場所へ納入 |
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以後、翌月出荷量を一ヶ月以上前に報告があれば、次月より約2週間〜5週間(航海日数の差による)後に顧客指定場所に搬入される。
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7. 弊社のP. R.
【歴史】
1972年10月2日設立。FRP貿易商社としては日本で最も古くから活動を開始。
【人員】
FRP専門商社として50有余名の従業員数は他に無く、強力な営業力を誇る。
【ネットワーク】
日本営業所にて直接又は、代理店を通じ、日本、アフリカ、中近東、オセアニアを統括。
フランス事務所にて直接又は、代理店を通じ、ヨーロッパを統括。
シンガポール事務所にて直接又は、代理店を通じ、アジアを統括。
アメリカ事務所にて直接又は、代理店を通じ、南北アメリカを統括。
世界の隅々までくまなくネットワークを張り巡らせている。
【海外工場】
20数年の間に600以上の海外FRP製造メーカーと取り引きをし、最も信頼のおける7社をパートナーに厳選後、合弁又は協力工場として海外生産を展開した。
【輸出量】
原材料中心。不飽和ポリエステル樹脂及びガラス繊維の年間輸出量は1万トンを超え、圧倒的に日本一。
【輸入量】
成形品中心。年間輸入量は大型コンテナ(40フィート)で400コンテナを超え、二位以下を大きく引き離す。
最後に
FRP業界は他の主幹産業と比較してまだまだ小さな業界ですが、その中にあって、質量ともに他の追随を許さないだけの活動を続けています。
海外にてFRP成形品を製作、輸入の際には是非弊社を御利用賜りますようお願い申し上げます。
エフ・アール・ピー・サービス株式会社
第一営業部
取締役営業部長
篠原 博
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