Light RTMの利点
- 型制作期間の大幅な削減
- 型費の大幅な削減
- 熟練した技術を必要としない
- 労働人数の削減
- 工場内が清潔に保てる(ガラス繊維の飛散・スチレン臭の削減)
- 美麗なゲルコート表面ができる
- プリフォーム機不要(設備投資が安価)
- トータル成形コストの低減
Light RTM法の大きな特徴は型にあります。
RTM法の大きな問題点の一つは型の工期が長いこと及び結果的に型製作費が大きくなることです。
また、型に比較的高い剛性を要求されるため、対応できる製品の大きさには限界があります。
RTM法のこれらの問題を解決すべく開発された成形法がLight RTM法です。
Light RTM法は樹脂注入圧力が低圧力で可能なことから、
型制作期間の大幅な削減、型コストの削減・薄型への対応ができるというのが1番の特徴です。
また、対応出来る成形品の大きさはRTM法より数段大きく、
他のFRP成形法で同程度の大きさが可能な方法は、HLU法くらいです。
また、従来のLight RTM法の大きな問題点は設備投資の費用でしたが、
現在のLight RTM 法はプリフォームが不要になったため設備投資の費用は大幅に削減され、
成形機自体の価格も安価になってきています。
HLU法やその他の成形法と比較すると設備投資は掛かりますが、
全体の投資価格(型費・材料費・労働費・機械費)などをトータルで考えると非常に安価です。
これらのことから、Light RTM法はこれから発展を遂げる成形法と考えられます。
VARTMとLightRTMの比較
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VARTM(従来の日本) |
Light RTM |
材料(強化材) |
プリフォーム コンティニアスマット |
ロビコア/コンビフロー |
機械(注入圧力) |
高圧力 |
低圧力 |
型コスト |
HLU×10倍 |
HLU×2〜倍 |
設備投資(推定) |
約2000万円以上 |
約500万円 |
作業環境 |
悪い |
良い |
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